毎日歌壇 2017/08/07(と翼君について)

タッキーが白髪染めのCMに出る ならば翼は何色の空へ

 

毎日新聞・毎日歌壇 2017/08/07

米川千嘉子氏選

 

米川氏から初めて入選を頂いた記念の一首、ありがとうございます…!

 

下句の今井翼君と言えば、何年前だったかEテレスペイン語講座に出演していた時の印象がいまだ強く残っている。番組中で確か、フラメンコを学びにスペインに行ったのがスペイン語を始めたきっかけと話していた気が。

私はスペイン語は出来ないが、最近のヨーロッパ言語講座の「現地を旅しながら一つ二つ、何かフレーズを話してみよう!」という趣旨とは異なる、かつて“EURO21”と銘打っていた頃の講座(○曜日は○○○語!と言ってた頃ですね)は従来の語学番組のスタイルで毎週進行されてたが、中でも翼君出演時のスペイン語講座は、他の講座より実践的なネイティブ出演者との会話のやり取りが多かった気がする。勿論語学講座の性質上、数秒狂わぬ鉄板の台本があるのは承知だが、とは言え番組冒頭から、ネイティブ出演者が発するスペイン語をとにかく良い表情で頷き聞き、イキイキと言葉を返しているのが印象的であった。

その言語の学習経験があっての起用、というのはよくある話だが、何より自身のスペインとスペイン語愛への相乗効果で自ずと習得されたのであろう、語学上達に必要な自ら語感を掴みにいく底力みたいな姿勢を(実際、私が拝見していたのは隔週だったが…)画面越し、明るいスペイン語の発音にのせ教えてもらっていた気がする。

どういう訳か「旅するシリーズ」になってヨーロッパ言語の講座は殆ど見ていないので、余計にかつい忘れてしまいそうになるが、かつて翼君がテレビの向こうから発信していたように、語学って楽しい面もしっかりあるんだよね、そこを楽しんでいかないと損だよねと、あくまで個人的解釈ですが。たとえ自分が出来ない言語の講座でも(笑)見てると見慣れない動詞変化やスペルの特性に「へぇ〜」と感嘆したり、現地の景色とスキット、文法解説の比率の塩梅が心地良かった“EURO21”時代のヨーロッパ言語講座、また復活しないかなぁ〜。

 

翼君、いま調べたら現在35才とのこと。なんと日本スペイン交流400周年の年スペイン親善大使をされていたようで、これからも何色の空なんてよりずっと(!)フラメンコ、スペイン語と特技を生かし羽ばたいていってほしいですね(言わずもがな、タッキーも!)

 

(創作カテながら大いに脱線記事なりました…)